齋藤正樹&渡邊智道デュオコンサートatサローネフォンタナ、無事終了いたしました。
一般的にイメージされているような連弾ではなく、ソリスト同士があえて組むことで一台のピアノを使って交響的な響きを実現し、一つの芸術として皆様に聴いていただきたいとの願いを込めての今回の企画。30名ほどの方にご来場いただき、とても雰囲気も良い中でコンサートを行うことができました。
渡邊くんと出会わなければ絶対に考えもしなかったであろう今回のコンサート、ちょっとしたアクシデントもありましたが(笑)、演奏者としても実に楽しい時間を過ごすことができた、思い出深いものとなりました。
お互い全く拍を数えないのですが(笑)、とりあえず弾けてさえいればなぜか響きもタイミングも合わせなくても勝手に合ってしまうという、このような相手は本当に探すことが難しく、そんな相手と一緒に名曲を数々を演奏できたことは音楽に取り組むものとして至福の時間でした。
個人的にとても残念だったのは、これほどの素晴らしい音楽家と共に作り出したものをもっと音楽をやっている私の友人たちにも聴いていただきたかったことです。渡邊くんの演奏は、ピアノを演奏するものにとっては一つの模範とも言える質を備えたものだと個人的には思っていて、こういう音楽的な技術を持ったピアニストこそ本当にヴィルトゥオーゾと呼ぶべきなのだと考えています。
今後も一緒に色々やっていこうとも話しておりますので、今回聴き逃された方は次回こそは是非!(
齋藤正樹)