オールラフマニノフのレクチャー&コンサート「ラフマニノフの夕べ」での演奏、無事に終了しました。超満員のお客様の前で、楽しく弾かせていただきました。このような会に呼んでいただけて、本当に感謝です。共演者の皆様も素晴らしく、とても充実した時間を過ごさせていただきました。
今回、今までにない演奏スタイルというか、かなり実験的な演奏がしたくて、めちゃくちゃ冒険をしてみました。一切耽美的にならず、音色とポリフォニーは維持しながらも難所ではさらに加速する、つまり意図的に崩壊寸前の状態に自分を追い込む、ということを全体を通してやってみようと考え、演奏してみました。ホフマンやホロヴィッツ、そして時折ラフマニノフ自身も見せる「魂の爆発」のような表現を自分が試みると、どのような感じになるのかということを今回は試してみたかったのです。
今回の試みがうまくいったかどうかはちょっとわかりませんが(笑)、今後も毎回何が出てくるか予測不能なピアニストになりたいなあ・・・と思っています。
来月、 8月27日のコンサート(@サローネフォンタナ)へも是非お越しください。(齋藤正樹)